神戸大学医学部附属臨床解剖トレーニングセンター(KCATC)

 

 

神戸大学医学部附属臨床解剖トレーニングセンター（KCATC）とは？

大学にご献体いただいたご遺体を使わせていただいて行う手術手技の修練や研究開発は，カダバーサージカルトレーニング（CST）と呼ばれています．神戸大学医学部では，14の臨床系分野と肉眼解剖学担当分野で構成する，神戸大学医学部附属臨床解剖トレーニングセンター（Kobe Clinical Anatomy Training Center；KCATC）を設置してCSTを行っています．当センターは，大学が定めた内規に従い，運営委員会とCST実施委員会を組織して管理・運営を行っています．

また，同じ医学部内の地域医療活性化センターや総合臨床教育センター等と密に連携することで，より充実したトレーニングを可能にしています．

KCATC設立の経緯と目的

近年，医療安全への社会的な関心が高まり，手術手技においても様々な方法で事前に十分な修練を積むことがこれまで以上に求められています．本学においても，県内および近隣各所からのCST実施に対する要請の高まりを受け，１年余の準備期間を経て，専任技術職員を擁するCST実施センターとしてKCATCを2019年6月に開設しました．

KCATCは，県内外におけるCSTの中核施設として，鏡視下手術を始めとする高度な手術手技の習得，新規の手術手技や医療機器の開発等を行う環境を提供することにより，地域医療ならびに医師の生涯教育の一層の充実を図り，医療技術と安全の向上に資することを目的としています．

また，本学で実施されるすべてのCSTが倫理面や利益相反マネジメント等についても関連ガイドライン等に則った実施内容となるように，専門委員会が管理・運営を統括します．

施設・設備

KCATCにおけるCSTは，すべて医学部解剖学実習室にて実施されます．
研修で使用させていただくご遺体は，すべて神戸大学のじぎく会会員さまの献体によるものです．CSTによる解剖にご本人およびご遺族が同意されているご遺体だけを研修に使用させていただいております．

研修に必要な医療機器については，兵庫県の協力のもと厚生労働省「平成30年度実践的手術手技向上研修実施機関設備整備事業」の助成を受けて，電動手術台，簡易手術照明灯，エネルギーデバイス2種，大型吸引器を各2式のほか，遺体保存用冷凍庫（5体収容）1台，手術用鋼製小物500点余を整備しています．

CST実施後アンケート

 

 

 

過去の研修実施実績

こちらのファイルより各科の実施テーマに関するexcelファイルがダウンロードできます．

年度を切り替えたい場合は，画面下方にある年度をクリックしてシートを切り替えてください．

※一部，研究・開発の機密保持のため掲載していないテーマもございます．

本学CSTの業績

本学CSTで得られた知見を学会や論文等，対外的に発表しております．

こちらのファイルより発表済みの業績に関するexcelファイルがダウンロードできます．

CST実施委員の先生方へ

KCATC CST業績報告書フォーム，日本外科学会CST関連サイト（「臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン」, 「臨床医学研究における遺体使用に関する提言・リコメンデーション・Q&A」, CST実施報告システム）に以下のリンクよりアクセスできます.

KCATC CST業績報告書: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdL_sa4r06OesXj3MuiiTWhU2XFnt29ocf36Q7zKMai0PnE7A/viewform?usp=sf_link
日本外科学会CST関連サイト: https://jp.jssoc.or.jp/modules/aboutus/index.php?content_id=27

お問い合わせ先

神戸大学医学部附属臨床解剖トレーニングセンター
特命技術員　清水貴大（078-382-5325）
Email: tshimizu-cst[at]med.kobe-u.ac.jp

生理学・細胞生物学講座　生体構造解剖学分野
准教授　吉川知志（078-382-5324）
Email: skikkawa[at]med.kobe-u.ac.jp